本堂
― 慈悲の光に包まれる、祈りの中心 ―

本尊に地蔵菩薩を祀る本堂は、当寺の信仰の中心です。 堂内には、曹洞宗管長や全日本仏教会会長を歴任された大本山總持寺の江川辰三禅師による、力強くも清らかな書が掲げられています。
「瑞應秀嶺玲瓏而発般若正智 祥雲高閣輪奐而発真如妙光」 (瑞應山は高く澄みわたり、仏様の正しい智慧を放っている。祥雲寺の伽藍は威風堂々と、仏様の御心を映し出している。)
この言葉が示す通り、凛とした静寂の中で仏様の智慧と光を感じていただける空間です。
招宝七郎大権修理菩薩

本尊の右手には、「招宝七郎大権修理菩薩(しょうほうしちろう だいごんしゅり ぼさつ)」が祀られています。
右手を額にかざし、境内を見渡すそのお姿は、お寺全体の安全を見守っているといわれています。
もともとは中国で、船の航路や人々の行き来を守る神さまでした。
曹洞宗の開祖・道元禅師が中国から日本へ帰国する際、この神さまが守護したと伝えられています。
そのご縁から、招宝七郎大権修理菩薩は曹洞宗の伽藍神(がらんじん)として、堂内や境内を護る存在となり、曹洞宗のお寺では広く祀られています。
菩提達磨大和尚

本尊の左手には、「達磨大師(だるまたいし)」がお祀りされています。
壁に向かって静かに坐るその姿は、迷いの多い私たちに「自分自身と向き合うことの大切さ」を静かに教えてくれます。
達磨大師は、中国に禅を伝えた祖師であり、曹洞宗を含む禅宗の源流となる存在です。
祥雲寺では、この達磨大師を、本尊のそばで日々の修行と祈りを見守る存在としてお祀りしています。
夢違観音
― 悪夢を良き夢へと変える、慈しみの観音様 ―

「悪い夢を良い夢へと変えてくださる」という、珍しくも有り難い霊験が伝えられる観音様です。 この瑞々しいお姿の像は、当市出身であり、日本を代表する彫刻家・芸術院会員でもあった長江録弥先生の手により寄進されました。 普段は静かに安置されておりますが、月に一度の「観音講」、ならびに「観音大祭」の折にのみ、そのお姿を拝むことができます。
秋葉山
― 陶都・瀬戸の火を守り、無事を祈る ―

古くから陶磁器の街として栄えたこの地域では、火を扱う製陶業の方々を中心に、火災除けの信仰が深く根付いてきました。「秋葉山」では、火の神様への祈祷会を通じて、地域の平穏と皆さまの無事を見守り続けています。
開山堂・位牌堂
― 感謝とともに継承される、命の絆 ―

開山堂には、祥雲寺の礎を築かれた御開山様や歴代住職が祀られています。 当寺を支えてこられた檀信徒の皆さまのご先祖様が安らかに眠っています。 静かな時が流れるこの場所は、今を生きる私たちと、先人たちの心をつなぐ大切な空間です。
